「ダイヤモンドの4C　カラーの不思議」と「ダイヤモンドの4C　カラットの不思議」の話をしましたが、今回のダイヤモンドの4Cの不思議は「クラリティ」についてのお話です。

「カラー=透明度」や「カラット」=重さ」は知っていても「クラリティ」は？と思う方も多いと思います。

簡単に言うとクラリティとはダイヤモンドの透明度のことなんです。

ダイヤモンドは透明なものと思っている人も多いと思いますが、実際には透明のものから白濁したものまで幅広く存在します。

なぜかというとダイヤモンドは天然石なので、形成過程で他の鉱物の結晶や小さな傷などの内包物が生じてしまうのです。

その内包物が多くなれば透明度が低くなるということなのです。

クラリティのグレードはGIA（米国宝石学会）によって定められた11段階のスケールで10倍の拡大鏡で観察して評価されます。

FL [Flawless]　内包物や傷が全くない

IF [Internally Flawless]　外部にわずかな傷があるが内部には内包物や傷がない

VVS1 [Very Very Slightly Included1]　非常にわずかな内包物がある1

VVS2 [Very Very Slightly Included2]　非常にわずかな内包物がある2

VS1 [Very Slightly Included1]　ごくわずかな内包物がある1

VS2 [Very Slightly Included2]　ごくわずかな内包物がある2

SI1 [Slightly Included1]　わずかな内包物がある1

SI2 [Slightly Included2]　わずかな内包物がある2

I1 [Included1]　肉眼で内包物や傷がある1

I2 [Included2]　肉眼で内包物や傷がある2

I3 [Included3]　肉眼で内包物や傷がある3

ちなみに最上位のFL [Flawless]はほぼ市場に出回ることは無く、IF [Internally Flawless]　でも市場の1％未満ととても希少なクレードなのです。

これらのことから一般的なダイヤモンドのクラリティの許容範囲は、VVS1からVS2までということで、内包物や傷がごくわずかで、肉眼でほとんど確認できなければ大丈夫ということになります。

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